nuff makes furniture and everyday objects
with craftspeople across Japan,
for a life that feels like enough.
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News
折りたたみ可能なコンテンツ
2026/10/02
nuff Living Stories 02 を公開しました
nuff Living Stories 02 を公開しました
nuffのプロダクトのオーナーさんを訪ね、住まいと暮らしの物語を伺う企画「nuff Living Stories」。
今回訪ねたのは、フォトグラファー/映像クリエイターのYUMA KURITAさん。
自宅を撮影スタジオとしても使われています。仕事の場と暮らしの場が一続きになった部屋と、そこでの暮らしについてお話を伺いました。
Journalから記事を読むことができます。
2026/09/01
新商品ZA trayを発表しました
新商品ZA trayを発表しました
nuffは、暮らしの風景を美しく整える多目的トレー「ZA tray」を発表しました。
「座」とは、人やものがおさまる場所のこと。ZA trayは、鍵や時計、アクセサリーといった日々の小さなものに定位置を設えます。「飾るようにしまう」という、置くことがそのまま整うことになる暮らしのかたちを提案します。
9月4日(金)12:00より、オンラインストアで販売を開始します。詳細はProductsをご覧ください。
また、発売を記念して、9月30日まで15%OFFでご提供します。この機会にご検討ください。
よろしくお願いします。
2026/07/01
2026年販売スケジュールのお知らせ(一部更新)
2026年販売スケジュールのお知らせ(一部更新)
2026年販売スケジュールのお知らせです。引き続き年4回の予約販売を予定しております。各回の販売期間および発送予定日は下記の通りご案内致します。(一部更新しました)
第1回
販売:1月2日(金)18時 ~ 1月5日(月)
発送:3月下旬~4月下旬
第2回
販売:4月3日(金)18時 ~ 4月7日(火)
発送:6月中旬~7月中旬
第3回
販売:7月2日(木)18時 ~ 7月8日(水)
発送:9月下旬~10月下旬
第4回
販売:10月1日(木)18時 ~ 10月7日(水)
発送:12月中旬~翌年1月中旬
※販売上限数に達しましたら販売期間中であっても注文をストップさせて頂く場合がございます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
Products
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Journal
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nuff Living Stories 02|撮影と暮らしが重なる部屋の整え方
nuffのプロダクトが私たちの手を離れ、誰かの暮らしの風景の一部として物語を紡いでいく。その物語をたどるようにオーナーさんのご自宅を訪ね、空間づくりと暮らしのヒントを紐解く「nuff Living Stories」。 今回訪ねたのは、フォトグラファー/映像クリエイターのYUMA KURITAさん(以後 栗田さん)(29歳)。 都内の閑静な住宅街に建つマンションの一室。窓の大きな南向きのワンルームは、栗田さんの住まいであり、撮影スタジオでもあります。仕事の場と暮らしの場が一続きになった部屋と、そこでの暮らしについてお話を伺いました。 家具は、仕事への投資、暮らしへの投資 —— まず、ご自宅について伺わせてください。この物件は何が決め手でしたか。 オールステンレスのキッチンに惹かれました。キッチンでの撮影が多いこともあって、見つけたときに「絶対ここがいい」と。翌日に内見して、その日のうちに申し込みました。 —— 撮影のお仕事に力を入れつつ、家具や暮らしにもしっかり力を入れているように見えます。 学生のころから、ずっと家具が好きなんです。高校生のときはお年玉をすべて家具に使っていました。背の高い棚を買って、飲めもしないワイングラスを、雑誌をまねて並べたり。 当初は単なる趣味だったんですが、写真を仕事にしようと思ったとき、単なる物撮りより、暮らしの中のイメージ写真や動画の方が強みを生かせるなと。暮らしのイメージを撮るなら、家具もちゃんとそろえたほうがいい。好きだったものが、結局そのまま仕事の一部になりました。 —— 20代の私なら、買うのを躊躇しそうな高価な家具(KARIMOKU CASE等)もあります。 勇気はいりました(笑)。これを買ったのは3年ほど前ですが、今はかなり値上がりしてしまいました。こういう家具を家に置いているフォトグラファーはほとんどいないので、クライアントにとっては差別化になります。そう考えると、家具は投資ですね。 —— 好きな家具をそろえた空間で暮らしてみて、いかがですか。 とても気分が上がります。朝起きて、ベッドから部屋を見渡す景色が一番好きなんです。「リビングの扉を開けたときの景色を基準にする」と話している方がいましたが、僕の基準は、朝起きて最初に目に入る景色。 朝一番に自分の部屋を見て「好きだな」と思えると、気持ちよく一日を始められる。家具に元気をもらっています。 時間に句読点を打つ キッチンには、コーヒー器具と食器が整然と並びます。取材中、コーヒーを淹れてくださいました。 —— SNSではコーヒー器具の発信もされています。よく飲まれているのですか。 僕は朝がすごく苦手で、なかなか起きられないんです。でも、コーヒーを淹れたい、飲みたいと思うと、スッと起きられる。 仕事は家でする日が多いですが、ずっと家にいると煮詰まってくる。そんなときに豆を挽いて淹れるという一連の動作が、いい気分転換になるんです。自宅が仕事場だと、どうしても暮らしと仕事のメリハリがなくなってくる。コーヒーは時間に句読点を打ってくれるんです。...
nuff Living Stories 02|撮影と暮らしが重なる部屋の整え方
nuffのプロダクトが私たちの手を離れ、誰かの暮らしの風景の一部として物語を紡いでいく。その物語をたどるようにオーナーさんのご自宅を訪ね、空間づくりと暮らしのヒントを紐解く「nuff Living Stories」。 今回訪ねたのは、フォトグラファー/映像クリエイターのYUMA KURITAさん(以後 栗田さん)(29歳)。 都内の閑静な住宅街に建つマンションの一室。窓の大きな南向きのワンルームは、栗田さんの住まいであり、撮影スタジオでもあります。仕事の場と暮らしの場が一続きになった部屋と、そこでの暮らしについてお話を伺いました。 家具は、仕事への投資、暮らしへの投資 —— まず、ご自宅について伺わせてください。この物件は何が決め手でしたか。 オールステンレスのキッチンに惹かれました。キッチンでの撮影が多いこともあって、見つけたときに「絶対ここがいい」と。翌日に内見して、その日のうちに申し込みました。 —— 撮影のお仕事に力を入れつつ、家具や暮らしにもしっかり力を入れているように見えます。 学生のころから、ずっと家具が好きなんです。高校生のときはお年玉をすべて家具に使っていました。背の高い棚を買って、飲めもしないワイングラスを、雑誌をまねて並べたり。 当初は単なる趣味だったんですが、写真を仕事にしようと思ったとき、単なる物撮りより、暮らしの中のイメージ写真や動画の方が強みを生かせるなと。暮らしのイメージを撮るなら、家具もちゃんとそろえたほうがいい。好きだったものが、結局そのまま仕事の一部になりました。 —— 20代の私なら、買うのを躊躇しそうな高価な家具(KARIMOKU CASE等)もあります。 勇気はいりました(笑)。これを買ったのは3年ほど前ですが、今はかなり値上がりしてしまいました。こういう家具を家に置いているフォトグラファーはほとんどいないので、クライアントにとっては差別化になります。そう考えると、家具は投資ですね。 —— 好きな家具をそろえた空間で暮らしてみて、いかがですか。 とても気分が上がります。朝起きて、ベッドから部屋を見渡す景色が一番好きなんです。「リビングの扉を開けたときの景色を基準にする」と話している方がいましたが、僕の基準は、朝起きて最初に目に入る景色。 朝一番に自分の部屋を見て「好きだな」と思えると、気持ちよく一日を始められる。家具に元気をもらっています。 時間に句読点を打つ キッチンには、コーヒー器具と食器が整然と並びます。取材中、コーヒーを淹れてくださいました。 —— SNSではコーヒー器具の発信もされています。よく飲まれているのですか。 僕は朝がすごく苦手で、なかなか起きられないんです。でも、コーヒーを淹れたい、飲みたいと思うと、スッと起きられる。 仕事は家でする日が多いですが、ずっと家にいると煮詰まってくる。そんなときに豆を挽いて淹れるという一連の動作が、いい気分転換になるんです。自宅が仕事場だと、どうしても暮らしと仕事のメリハリがなくなってくる。コーヒーは時間に句読点を打ってくれるんです。...
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ZA tray 開発ノート
越前漆器の伝統技術でつくられた「ZA tray」は、よく手に取るものに定位置を設え、飾るようにしまう。そんな、暮らしの風景を美しく整える多目的トレーです。2年の開発期間を経てようやくお披露目することができました。今回はそのプロセスを振り返ります。 暮らしの風景を美しく整える 「少ないものですっきり暮らす」と言うと「ものを減らすこと」に焦点がいきがちですが、「ものの置き方をコントロールすること」も同じくらい大切だと感じています。 全てを引き出しやクローゼットの中に納めてしまえば、確かにすっきり見えるけれど、使うたびに扉を開く一手間が増えてしまいます。 旅館やホテル、カフェ。気持ちいいなと感じる空間では、決してものはゼロではなく、点数を絞って表に出されています。お茶の道具、コーヒーミル、畳んだタオル。よく使うものだけをあえて出して、それでも「出しっぱなし感」がない。まるで飾っているかのように整然で、それでいて手に取りやすく、戻しやすい。 目指したのは、暮らしの風景を美しく整えること。そのために、手に取る頻度が高いものは表に出しながら、程よく隠して、インテリアとして調和させていく。日用品とインテリアをつなぎ、それ自体も暮らしの風景を形作るアクセントピースになる器。そういう道具がずっとほしいなと考えていました。 お盆以上、箱未満 僕がトレーに着目した理由は2つ。 ひとつは、ものの帰る場所の目印になるから。表に出しておくなら、定位置を決めて、使ったら戻す。この習慣がなければ、ものは少しずつ散っていきます。トレーは「ここに帰る」を示してくれます。 もうひとつは、ものにまとまりをつくれるから。グラフィックのレイアウトでは、個々のエレメントを塊に見せることで、見やすさを確保します。部屋でも同じ。ものがいくつもあると雑多な印象になりますが、トレーに乗せるだけでまとまりが生まれます。 ところが、市販のトレーでは縁の立ち上りが低く、対象物が丸見えで、雑多に見えてしまいます。かといって、箱になると、今度は縁が高すぎる。ボリュームが出て重く見えるし、中のものが取りづらい。それでは「しまう」を通り越して「しまい込む」になってしまう。 手に取りやすくて、それでいて中身を程よく隠してくれる、「お盆以上、箱未満」のほどよい深さを探りました。(スチレンボードや3D Print、合板などを使ってプロトタイピングを繰り返しました) 一方で、食卓のお盆やアクセサリー置きのように、高さが低い方が使いやすい場面もあります。 そこで家の中の用途を洗い出し、そのすべてをカバーできる寸法と高さを検討しました。単行本やメガネ、ハンドクリームなどを入れながらサイズを検討し、最終的に、A4ベースとA5ベースの2サイズ、浅いと深いの2サイズ、合計4サイズ展開としました。 それは、お盆でもあり、オーガナイザーでもあり、ディスプレイ台でもある。つまり「四角くて平たい道具」。用途を決めないから、部屋のあちこちを行き来しながら使えます。(以下の写真はプロトタイプです) より少なく、より豊かに このプロダクトの特徴のひとつが「組み合わせて使える」という柔軟性と拡張性です。 同じサイズを重ねると、重箱のように使える。A4タイプの上にA5タイプを1枚乗せれば、半分はそのまま、半分は2段になる。 これまで様々なものを使ってきましたが、今でも手元に残っているのは、「特定の用途を持たず、工夫次第でいろんな使い方ができる」ものが多いです。暮らし方が変わったとしても、場所を変えて、用途を変えて、また活躍できるからです。 「使い方を限定しない。そして、暮らしのシーンに合わせて、組み合わせて拡張できる。」 ZA trayの柔軟性と拡張性は、結果としてものを減らし、より少なく、より豊かなライフスタイルにつながっていくと思います。 もっとも身近なアートフレーム 家の中の「四角くて平たい道具」といえば、アートフレームも無視できません。 好きでよく集めてしまう、ポストカードやリーフレットなど、紙ものを飾る道具としても成立させられないかと考えました。 試しにアクリルのボックスをつくって、トレーの中に入れてみると、これが想像以上によい。 固定金具なしで成立するよう、ファイルボックスのような形を「入れるだけ」の構造に。ボックス自体に厚みを持たせたので、紙ものをストックしながら、コラージュするように飾る道具になりました。(写真はプロトタイプ) なりたがっている形...
ZA tray 開発ノート
越前漆器の伝統技術でつくられた「ZA tray」は、よく手に取るものに定位置を設え、飾るようにしまう。そんな、暮らしの風景を美しく整える多目的トレーです。2年の開発期間を経てようやくお披露目することができました。今回はそのプロセスを振り返ります。 暮らしの風景を美しく整える 「少ないものですっきり暮らす」と言うと「ものを減らすこと」に焦点がいきがちですが、「ものの置き方をコントロールすること」も同じくらい大切だと感じています。 全てを引き出しやクローゼットの中に納めてしまえば、確かにすっきり見えるけれど、使うたびに扉を開く一手間が増えてしまいます。 旅館やホテル、カフェ。気持ちいいなと感じる空間では、決してものはゼロではなく、点数を絞って表に出されています。お茶の道具、コーヒーミル、畳んだタオル。よく使うものだけをあえて出して、それでも「出しっぱなし感」がない。まるで飾っているかのように整然で、それでいて手に取りやすく、戻しやすい。 目指したのは、暮らしの風景を美しく整えること。そのために、手に取る頻度が高いものは表に出しながら、程よく隠して、インテリアとして調和させていく。日用品とインテリアをつなぎ、それ自体も暮らしの風景を形作るアクセントピースになる器。そういう道具がずっとほしいなと考えていました。 お盆以上、箱未満 僕がトレーに着目した理由は2つ。 ひとつは、ものの帰る場所の目印になるから。表に出しておくなら、定位置を決めて、使ったら戻す。この習慣がなければ、ものは少しずつ散っていきます。トレーは「ここに帰る」を示してくれます。 もうひとつは、ものにまとまりをつくれるから。グラフィックのレイアウトでは、個々のエレメントを塊に見せることで、見やすさを確保します。部屋でも同じ。ものがいくつもあると雑多な印象になりますが、トレーに乗せるだけでまとまりが生まれます。 ところが、市販のトレーでは縁の立ち上りが低く、対象物が丸見えで、雑多に見えてしまいます。かといって、箱になると、今度は縁が高すぎる。ボリュームが出て重く見えるし、中のものが取りづらい。それでは「しまう」を通り越して「しまい込む」になってしまう。 手に取りやすくて、それでいて中身を程よく隠してくれる、「お盆以上、箱未満」のほどよい深さを探りました。(スチレンボードや3D Print、合板などを使ってプロトタイピングを繰り返しました) 一方で、食卓のお盆やアクセサリー置きのように、高さが低い方が使いやすい場面もあります。 そこで家の中の用途を洗い出し、そのすべてをカバーできる寸法と高さを検討しました。単行本やメガネ、ハンドクリームなどを入れながらサイズを検討し、最終的に、A4ベースとA5ベースの2サイズ、浅いと深いの2サイズ、合計4サイズ展開としました。 それは、お盆でもあり、オーガナイザーでもあり、ディスプレイ台でもある。つまり「四角くて平たい道具」。用途を決めないから、部屋のあちこちを行き来しながら使えます。(以下の写真はプロトタイプです) より少なく、より豊かに このプロダクトの特徴のひとつが「組み合わせて使える」という柔軟性と拡張性です。 同じサイズを重ねると、重箱のように使える。A4タイプの上にA5タイプを1枚乗せれば、半分はそのまま、半分は2段になる。 これまで様々なものを使ってきましたが、今でも手元に残っているのは、「特定の用途を持たず、工夫次第でいろんな使い方ができる」ものが多いです。暮らし方が変わったとしても、場所を変えて、用途を変えて、また活躍できるからです。 「使い方を限定しない。そして、暮らしのシーンに合わせて、組み合わせて拡張できる。」 ZA trayの柔軟性と拡張性は、結果としてものを減らし、より少なく、より豊かなライフスタイルにつながっていくと思います。 もっとも身近なアートフレーム 家の中の「四角くて平たい道具」といえば、アートフレームも無視できません。 好きでよく集めてしまう、ポストカードやリーフレットなど、紙ものを飾る道具としても成立させられないかと考えました。 試しにアクリルのボックスをつくって、トレーの中に入れてみると、これが想像以上によい。 固定金具なしで成立するよう、ファイルボックスのような形を「入れるだけ」の構造に。ボックス自体に厚みを持たせたので、紙ものをストックしながら、コラージュするように飾る道具になりました。(写真はプロトタイプ) なりたがっている形...
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顔が見えるものづくり
地方に車で訪れた際は、その土地の道の駅に立ち寄ることが私の旅のお決まりになっています。農産物が新鮮なのはもちろんですが、生産者の名前が添えられているだけで、不思議と信頼できるのです。 家具においても、「どこで、だれがつくったか」が見えることが信頼感や愛着につながると考えています。製品の保証書にすべてのパーツの製造元およびサプライヤーを記載しているのはそのためです。 たとえばENGAWA bedは、北海道産の木材を、地元の製材所で加工し、家具工場で制作しています。決して大きな工場ではありませんが、ベテランの職人さんを中心に若手も加わり、現場には静かな活気があります。お伺いするたび、ひとつひとつ丁寧に仕上げていく姿を見ては、本当にこの工場にお願いしてよかったと思うのです。(みなさんシャイで写真には写りたがらないのですが笑) 私自身、家でこのベッドを使っています。足が木に触れたとき、あるいはリビングからふと目に入ったとき、あの工場の人たちの姿が思い浮かんで、満たされた気持ちになるのです。ものを通して、つくり手とつながっているような感覚です。 事業を続けるうえで、効率や採算から目を背けることはできません。それでもデザイナーとして、職人さんと一緒に数字には表れない価値を追求したい。そんな作り手の姿勢を知ってほしい。その価値観に共感してくれる人が少しずつ増えていったら、これほどうれしいことはありません。
顔が見えるものづくり
地方に車で訪れた際は、その土地の道の駅に立ち寄ることが私の旅のお決まりになっています。農産物が新鮮なのはもちろんですが、生産者の名前が添えられているだけで、不思議と信頼できるのです。 家具においても、「どこで、だれがつくったか」が見えることが信頼感や愛着につながると考えています。製品の保証書にすべてのパーツの製造元およびサプライヤーを記載しているのはそのためです。 たとえばENGAWA bedは、北海道産の木材を、地元の製材所で加工し、家具工場で制作しています。決して大きな工場ではありませんが、ベテランの職人さんを中心に若手も加わり、現場には静かな活気があります。お伺いするたび、ひとつひとつ丁寧に仕上げていく姿を見ては、本当にこの工場にお願いしてよかったと思うのです。(みなさんシャイで写真には写りたがらないのですが笑) 私自身、家でこのベッドを使っています。足が木に触れたとき、あるいはリビングからふと目に入ったとき、あの工場の人たちの姿が思い浮かんで、満たされた気持ちになるのです。ものを通して、つくり手とつながっているような感覚です。 事業を続けるうえで、効率や採算から目を背けることはできません。それでもデザイナーとして、職人さんと一緒に数字には表れない価値を追求したい。そんな作り手の姿勢を知ってほしい。その価値観に共感してくれる人が少しずつ増えていったら、これほどうれしいことはありません。


