
nuffのプロダクトが私たちの手を離れ、誰かの暮らしの風景の一部として物語を紡いでいく。
その物語をたどるようにオーナーさんのご自宅を訪ね、空間づくりと暮らしのヒントを紐解く「nuff Living Stories」をお届けします。
今回お話を伺ったのは、ハウスメーカーの営業職として数多くの注文住宅に携わり、昨年、信頼する建築士と共に自邸を建てられた榎田さん。
敷地は、周辺に田園風景が広がる穏やかなエリア。都心へのアクセスもしやすく、静けさと利便性を兼ね備えた場所です。この土地を選ぶ際、ご夫婦でさまざまな視点から話し合われたと言います。
「緑に囲まれたところで子育てしたいという思いがあり、地方移住も検討していました。でも両親との距離や学校選びを考えると、都心にも出やすいほうがいいなと。ちょうどたまたまこの土地がポンっと出てきたんです。」
2階リビングの開口部からは、眺望が抜け、周囲の風景がゆるやかに入り込んできます。


居場所をつくり、気配をつなぐ
家づくりにおいて描いた理想の生活像を伺いました。
「家の中に“居場所”がたくさんあって、家族それぞれがその時の気分で居場所を選べるようにしたかった。」
リビング・ダイニング・キッチン・ワークスペースは役割ごとに分かれつつも、空間のどこかでつながっている。そのため家族の気配を感じながらも、お互いの時間を尊重できるそうです。

「居場所づくりという意味でも、ENGAWA bedのベッドサイドは、休日の朝、ゆっくり過ごすいい居場所になっています。」
ベッドサイドに腰掛けると正面に窓が広がり、休日の朝はお子さまと庭を眺めたり、陽の光を浴びたりする時間が自然と生まれるのだとか。

空間の重心を低く保つ
新居での家具の選び方についてお伺いしました。
「家具選びでは重心を低くすることを意識しました。ソファもテレビボードも高さを抑えています。旅館のような落ち着きがほしくて。」
勾配天井のリビングには、高さが低く抑えられたMASTERWALのソファが置かれて、空間の重心がどっしりと低く、空間に伸びやかさと抜けの良さを感じます。

対して、寝室はこもれるような安心感があります。
「ベッドも高さが低いものを探していたところ、ENGAWA bedを見つけました。妻もひと目で気に入って。北欧と和のテイストで揃えたかったので、素材感や色合いも理想通りでした。」

余白を残す
家の中は物が少なく、生活感がほとんど感じません。
「余分は持たずに、できるだけ表に物を置かない。そうすると空間にも心にも余白が生まれる気がします。」
もともと持ち物が少なかったという榎田さん。新居では玄関脇、キッチン前、パントリー、小屋裏など、必要な場所に小さな収納を散りばめることで、よりスッキリした暮らしになったそうです。結果、収納家具もほとんど不要になったとのこと。

小さな子どもでも安心
ENGAWA bedを選ぶ際、心配な点などはなかったか訪ねました。
「強いて言えば、実物を見てみたかったくらいですね。でも北海道の木材を使い、北海道で生産されているとのことだったので、ちゃんとしたものが来るだろうと。実際その通りでした。」
そして、使ってみて気づいた意外な良さもあったと言います。
「ベッドの低さのおかげで、娘と寝るときに娘が落ちる心配がほとんどなくて。結果的に本当によかったなって。」
娘さんはちょうど歩き始めた時期で、お話の最中も、ENGAWA部分に自分で這い上がったり下りたりしていました。
「角はあるけど高さが低いので頭をぶつけることもなくて、安心して見ていられます。ダイニングテーブルだとそうもいかなくて、コーナーガードを付けているんですけど。」

日常生活における「これで十分」
ナフは、そのブランド名の通り、「これだけで十分」と思えること、余分は持たないこと、引き算から生まれる余白を大切にしています。お話をしていると榎田さんにも近い価値観が垣間見えました。
「本当はベッドサイドにサイドテーブルかスツールを置こうと思っていたんです。でもこのベッドだと、なくても困らなくて。結局買っていません。」
本やスマートフォンは、ENGAWA部分に置けるので、まさに「これだけで十分」だったとのことでした。

最後に、使ってみて分かった残念な点はあるかお聞きしました。
「唯一の後悔ポイントとしては、もうひとつ大きいサイズでもよかったなと。ダブルサイズのマットレスにw1680を組み合せたのですが、縁側の余白部分を広く取った方が、もっといろんな使い方ができたのかもなって。」
寝室に余裕があるなら、余白を大きく取るスタイルがおすすめだそうです。
余白が広がることで、使い方の可能性も広がります。
ご使用中のアイテム
ENGAWA bed w1680
ダブルサイズマットレス(幅140cm)を合わせてご使用中